初めまして!
私は鍋谷萌子(なべたにもえこ)といいます。30代のライターであり、7年間フリーランスのライターをしています。私のことを簡単にお話ししますね。
私はとりたてて誇るほどの学歴はなく、前職はデパートの総菜売り場の売り子や葬儀会社のスタッフをしていました。出版業界やWEB業界にいたことはなく、営業職に就いていたこともありません。
趣味で20年近く小説を書いていましたが、投稿をしてもそれが実になることはありませんでした。
ここまでご覧いただくとわかりますが、私は「物書き経験」こそ長いものの、取り立てて自慢できるほどのスキルもなければ学歴もなく、また人脈もなければ出版業界での経験も持っていません。実際ライターとして仕事をし始めるようになってからも、年収においても文字単価においても仕事内容においても、私の成長曲線は非常にゆるやかだったと思います。
私自身はあまりお金のことは意識せず、ただただ「だれかに読んでもらいたい!」「1円でも良いから、私の書いた『文章』にお金を払ってもらいたい!」という気持ちだけしかありませんでした。
ただ、そんな人間であっても、きちんと真面目にやっていけば「食べていけるだけの収入」を稼ぐことはそれほど難しくありません。私自身の月収も、100万円を超えたこともあります。
お小遣い稼ぎ程度で良いと考えるのであれば、あなたの望む夢は簡単に実現できるでしょう。
もちろん私のように、「自分の文章をお金に変えること」「自分の文章を人に見てもらうこと」を目的とする人であっても、その夢は容易に叶えることができます。
自分の強みを知ろう! チャートで知るあなたのタイプと向いているライター像
もっとも、そうは言っても、「自分にフリーランスが向いているか」「ライターとしてやっていけるか」は気になる人が多いでしょう。未体験であればなおさらですよね。
そこでここでは、簡単なチャートを用意しました。このチャートが唯一の「正解」というわけではありませんが、あなたの強みを客観視するためにも、まずはこれをやってみてください。
私がライターということもあり、基本的にはライターさんを目指す人向きのチャートです。ライターは、フリーランスを志す人にとって、「もっとも入り口が広い職業」のうちのひとつだからです。
ただ、「イラスト/まんがが描ける」ということでもある程度は参考になる内容かと思われます。
なお、イラスト/まんがの場合は、チャートの「1時間に書ける文字数が1500文字以上」のところは「4時間で、モノクロの原稿1ページあるいはイラスト1ページ仕上げられる」に変更して回答してください。
チャートの結果はこちら
それでは、結果を見ていきましょう。
専門ライター:
もっとも貴重なライタータイプです。「資格」はもっとも強いセールスポイントとなります。即戦力になることができ、原稿の内容にも説得力が増すので引く手はあまたでしょう。
最初から単価の高い仕事に挑戦できるため、安定したフリーランス生活を送りやすいといえます。特に医療系の資格の場合は、書く媒体に困らないでしょう。ライターとして活躍できるだけでなく、監修業務も行えます。
「知識には自信があるが、文章力は自信がない」ということであれば、文章力を磨く工夫をしたいものです。
営業型フリーランス:
コミュニケーション能力と人脈を武器にして仕事をゲットしていけます。大きな仕事がふいに舞い込みやすいのがこのタイプで、取材などでも重宝されます。フリーランスに求められる能力のひとつが「仕事を確保すること」ですが、このタイプの場合、これが非常にうまく、仕事に困る可能性が極めて少ないといえます。
ただし、実力に見合わない大きな仕事が割り振られたときにどうさばくかが問われます。
スピード型ライター:
ほかの型にはない「速度」で勝負していくライターです。フリーランスのライターの場合、「1文字●円」「1記事●円」となるため、たくさん書けること=収入増の式が明確に成り立ちます。たくさん書けるためクライアントの数を絞る必要がなく、取引先の数が1つくらい減ってしまっても収入が大きく減ることもありません。また、書く量が多くなればなるほど実力もついてくるため、成長も早いといえます。薄利多売でもやっていけるタイプです。
腱鞘炎などで体を壊しやすいのが注意点です。また、文字単価に伸び悩む傾向もあります。
ハイブリッド型ライター:
ある程度の専門性を持ち、ある程度チャレンジ精神もあり、ある程度文章作成にも慣れている中間型です。バランスがとれているタイプだといえます。クライアントからの長期依頼なども受けやすく、細く長くやっていけるでしょう。最初からそこそこの収入も確保しやすいといえます。
収入を伸ばしたいと考えたときは、強みを持つための勉強や努力が必要になります。
会社員向き:
フリーランスとして働くよりは、安定した会社員として働くことが向いているタイプです。フリーランスは「来月の仕事がないかもしれない」などの悩みを抱えることになりますが、会社員の場合はある程度給与も保証されています。
フリーランスも会社員も、ひとつの生き方の選択肢にすぎません。優劣があるものではありませんし、会社員にはフリーランスにはないメリットもあります。また、会社員をしながら、フリーランスになるための勉強をしていくやり方もあります。
自分の強みを考えよう
どういう結果だったでしょうか。ここで紹介した「タイプ」は、ひとつの指標にすぎません。ただ、自分の特性と強みを知ることは、フリーランスに踏み出すための第一歩だといえます。チャートの結果を参考にあらためて自分の強みを考え直してみましょう。
文:鍋谷萌子