元弁護士の経験を活かして、法律記事を中心にライターとして活動。法律事務所や法律系ポータルサイトの仕事を中心に多くの案件を手掛ける。

 

異例の経歴

京都大学法学部に現役合格。在学中(大学4年時)に司法試験に合格。勤務弁護士を経て陽花(はるか)法律事務所を開設。事務所経営時代は離婚や債務整理、交通事故や各種損害賠償請求、遺産相続など、さまざまな事件を扱った。

一見順風満帆にみえた彼女の人生。しかし、実際は違った。10代にも一度死にかけたことのある持病があったからだ。弁護士としての仕事によるストレスで持病が極度に悪化し瀕死の状態となり、やむなく事務所を閉じた。以後2年くらい生死の境をさまよう日々が続いた。

転機

そんな彼女に一つの転機が訪れた。クラウドソーシングとの出会いだった。文章を書くことが何よりも好きで、療養生活の中、何でもよいから心の慰みがほしかった彼女にとって、新たな道への第一歩だった。

最初は500文字100円という低価格の仕事を受けた。これは、クラウドソーシングからフリーランスになった人なら誰でも通る道なのかもしれない。ただ、収入の低さに嫌になる人も少なくないだろう。

しかし、福谷は違っていた。

「例えばブロガーなら最初の半年は無給、少額でも報酬が保証されるライターはまだまし」そう考えた。そもそも当初クラウドソーシングを「仕事」とは思っていなかった。

報酬は労働の対価というが、フリーランスになった人の多くは労力に見合った数字を挙げることはできない。しかし、「継続」して仕事をもらえることが彼女に力を与えた。

継続して依頼を受けることは「ライターとしての自分」が認められたという証。自分の仕事や努力、スキルを認めてもらえたという承認欲求の充足となる。そして、それはモチベーションのアップへとつながる。自らを認めてもらえたことに何よりも喜びを感じた。

人に寄り添う

現在、福谷は自らの知識を生かして法律ライターとして多くの案件を手掛ける。法律系ポータルサイトや法律事務所からの依頼が途絶えることがない。

彼女のブログの1ページにこんなことが書かれていた。

「死ぬまでにやりたい100のこと」

旅行に行きたい場所、持病の克服、趣味や運動のこと……。「何とか人生を切り開きたい」という感情が大きなパワーとなる。

そして、こんな一面も持っている。

「困っている人がいたら応援したい」

自分が病気で苦しみ死ぬ思いをしているからこそ困っている人がいたら一緒に泣くし必死な人がいたら一緒に必死になる。共に怒り共に喜ぶ。人に寄り添うことを忘れないからこそ、画面の向こうの読み手の気持ちになり、良い文章が書けるのではないだろうか。

(文 しらいはるか)

福谷陽子
元弁護士の経験を活かして、法律記事を中心にライターとして活動。法律事務所や法律系ポータルサイトなどからの受注多数。弁護士事務所向けのコンサルタント業務も行う。
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