フリーランスとして活動している方にリレー形式でエッセーを執筆いただいています。第5回は永瀬なみさんです。永瀬なみさんのマイルールについて語っていただきました。
フリーライター永瀬なみのマイルール4選
今回のリレーエッセイでは、フリーランスとして活動するうえで私が大切にしているルールを4つ紹介します。
2016年12月にパート社員からフリーランスに転向して、今年で3年目。そんな私は、毎日どんな生活を送り、何を大切にしながら仕事をしているのでしょうか。私にとっても自分自身を見つめ直す良いきっかけになりそうだったので、このテーマを選びました。
では早速、1つ目のルールから紹介します。
ルール1.無理をしない
まず紹介するのは、健康を守るために実践しているマイルールです。
もともと、何に対しても完璧を目指し、気付くと無理をしているタイプでした。残念ながら、これに気付いたのは病気になってからです。
病気になってからは、無理をしないことを何よりも大切に生きています。
たとえば、
- 仕事を詰め込みすぎない
- 夜は仕事をしない
- 残業したら夕飯は手抜きでも良い
- 疲れ果てていたら週末の掃除はサボってOK
などは、私が独自に考えたマイルールです。
「少しくらい部屋が汚くても、少しくらい貧乏しても、入院や手術をしたり死んだりするよりはマシ」
「明日に回しても良いことは明日すれば良い」
「自分の健康は自分で守れ」
そう自分に言い聞かせながら生活しています。
もしこれらに対してとやかく言う人がいたとしても、気にしません。だって、その人は私の健康を守ってくれませんから。
これが、フリーランスとして働く私の最も大切にしているルールです。
ルール2.本業は「母親業」
私はフリーランスでもありますが、母親でもあります。というより、私の中では母親業が本業です。
「息子との生活を守るために仕事をしているのに、仕事を優先するなんて本末転倒だ」。
これは、私がシングルマザーとして働き始めてからずっと心に留めてきたことです。
そんな私が大切にしているルールには、
- 息子が帰ってきたら出迎える
- 息子が話しかけてきたら手を止める
の2つがあります。
玄関まで出迎えるのは、顔を見て「おかえり」と言いたい。それだけの理由です。
また、中学生の息子がわざわざ私の部屋に来てまで話しかけてくるということは、よっぽど「聞いてほしい」と思うことがあるということ。息子は一人っ子ですから、家には私のほかに話せる相手がいません。
よほど切羽詰まった状況でなければ、手を止めて息子の顔を見て話を聞きます。
ルール3.第六感を信じる
3つ目のマイルールは、第六感を信じることです。
私の場合、仕事に対してピンとくることがたまにあります。
たとえば、
- バシッと一発で言いたいことが伝わらない
- 何となく気が乗らない
- 何となく怪しさを感じる
などに当てはまる案件は、受注するかどうかをすぐに決断しません。
また、「合わない」と感じるテーマや担当者さんとも距離を置くようにしています。
たとえば、かつてこんなことがありました。
あるクライアントさんが、月曜日になると必ずメッセージを送ってきます。「おはようございます! 今週もよろしくお願いいたします」と、月曜日の午前中に必ず送ってくるのです。
そんな担当者の行動に、私は「この案件、ライターがよく飛ぶんだろうな」と思いました。(※飛ぶ=バックレるという意味です)用もないのに頻繁にメッセージを送ってこられると、何だか監視されているみたいに感じます。この案件は、結局1か月後に継続をお断りしました。
こればっかりは理由を説明できないことも多いのですが、何となくピンときた場合は自分の勘を信じることにしています。
ルール4.当たり前のことを、当たり前に
次に紹介するマイルールは、「当たり前のことを当たり前にする」です。
たとえば、
- 納期を守る
- なるべく当日中にメールを返信する
- 常にスキルアップを図る
などは、当たり前のことだと思っています。
これらの習慣は、会社員として働いていた頃から変わっていません。
会社員時代にいろんな人を見てきましたが、これらの習慣を当たり前と思っていない人って意外と多いですよね。こういったことはモラルの一種ですので、わざわざ指導をする企業は少ないのではないでしょうか。そのせいか、人によって考え方が大きく異なります。
私は、当たり前のことを当たり前にできる人と一緒に仕事をしたいのです。人にされてイヤなことは、自分もしたくありません。それに、人から「だらしない人」「アテにならない人」と思われるのもイヤです。
そう思うからこそ、このルールを守っています。
自分らしく、楽しみながらフリーランスを続けたい
こうして書いてみると、今のマイルールには母親としての部分が大きく影響しているなぁと感じます。
息子が高校生になり、成人し、自立していくにつれて、私のルールや仕事内容、活動方法などは少しずつ変わっていくのでしょう。せっかくフリーランスになったのですから、どんな状況になっても自分なりに楽しみながら活動していきたいと思います。
ほかに、「ライターとして大切にしているマイルール」や「母親として大切にしているマイルール」などもありますが、それはまた別の機会に。
(文:永瀬なみ)
2016年12月にフリーへ転向、2018年3月に『ライティング事務所くすの樹』を開業。 中学生の息子を持つ30代のシングルマザー。 Web記事を中心にコラム執筆やSEOライティング、取材・インタビューを行う。 得意なテーマは暮らしに関わる全ジャンル、恋愛・婚活、心理学など。 前向きで実用的な記事作成が好き。 事務所のウェブサイトはこちら