【ランサーズ】トップライター加藤の案件獲得術8「医療だけで3年書いてわかった専門ライターのメリット・デメリット」

加藤良大の案件獲得術第8回目。今回は医療だけで3年書いてわかった専門ライターのメリット・デメリット

専門ライターと雑記ライターのどちらになるか決める際には、それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。そのうえで、自分の生活環境や経歴、適性などを踏まえ、決めることが大切です。

 

私は、医療や美容、不動産、法律、M&A、終活ジャンルなどを執筆していますが、もともとは医療専門ライターでした。

 

医療ジャンル以外、一切受けていなかった期間は約3年です。この経験を踏まえ、1つのジャンルに特化した専門ライターのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

 

専門ライターのメリット

専門ライターのメリットは、次の2つです。

 

高単価の依頼をいただきやすくなる

専門ライターとして知識や技術を身につければ、雑記ライターが書く記事よりもクライアントを満足させられる記事を書けるようになります。

 

ただし、クライアントの意図を読み取る能力や、専門ライターとして正しい知識や技術を身につけることは必須です。専門ライターを目指したが、実際には名ばかりでクオリティが低い記事しか書けないケースもあります。

 

クライアントの満足度が高まれば、それだけ高単価の依頼をもらいやすくなります。専門ライターとしての実績を提示し、アピールすることで、より多くのクライアントから依頼されやすくなるでしょう。

 

依頼が増える

ランサーズのランサー検索でライターを探すクライアントは、クオリティやスピードなどを重視しています。依頼する案件が決まっているのであれば、その道に詳しいライターに依頼したいクライアントが大半です。

 

ランサー検索では「医療」、「美容」、「不動産鑑定士」、「弁護士」などジャンルや資格名で検索するため、特定ジャンルに合わせてプロフィールを作り込んでいるライターがヒットしやすくなります。

 

専門ライターのデメリット

専門ライターのデメリットは、大きく2つに分けられます。

 

大規模アップデートで収入激減

2017年の医療健康アップデートで多くのメディアが順位を落としました。このとき、私は医療ジャンルの仕事がほとんどなくなりましたが、ちょうどその頃に複数ジャンルを受けるようになったため、何とかここまでやってこれています。完全に運と勘でした。

 

専門ライターのデメリットは、大規模なGoogleアップデートが起きたとき、一瞬で多くの取引先を失う可能性があることです。順位が落ちていなくても、「様子を見るために発注を停止したい」などと言われ、取引先を失うこともあります。

 

また、いずれ復活すると思いきや、「リスクが高いため、メディア事業からの撤退を決定しました」と言われ、完全に契約が終了するケースも珍しくありません。

 

他のジャンルの依頼をもらいにくくなる

医療専門ライターとしてプロフィールを作り込んでいた当初、3日に1回程度のペースで依頼をいただいていました。しかし、医療ジャンル以外の依頼は1つもいただいていません。

 

危機感を覚えたため、他のジャンルも書けることをアピールしましたが、雑記ライターならまだしも、専門ライターの「他のジャンルも書ける」という言葉は、あまりアピールにならないため、1件もいただけませんでした。

 

そこで、医療とその他のジャンルでアピール文のバランスを取るようにしたところ、ようやく複数ジャンルの依頼をいただけるようになりました。しかし、医療の相談数は明らかに減ったことを記憶しています。

 

ただ、これは直接相談の場合で、プロジェクトに提案すれば他のジャンルの案件もいただけました。ランサーズなど、クラウドソーシングを主戦場にせず、メディアや企業への営業で依頼をいただく場合も特に気にすることはないでしょう。

 

ジャンルごとに適切なアピール文を書き、それに実力が伴っていれば、専門ライターであっても依頼してもらえます。

 

 

このように、専門ライターはリスクが高いが立ち回り次第では安定します。特定のジャンルに力を入れ、専門ライターを名乗りつつ、複数ジャンルを書いても問題ありません。専門ライターと雑記ライターのどちらになるかにこだわりすぎず、自分のスタイルを作り上げていくことが大切だと思います。

 

専門ライターのメリット・デメリット
メリット
①高単価の依頼を受けやすくなる
②依頼が増える
デメリット
①googleアップデートなどの影響を受けやすい
②他ジャンルの依頼をもらいにくくなる

(文:加藤良大)

加藤良大
執筆実績10,000本以上の医療・美容ライター。情報の正確性とわかりやすさは専門家からも高評価を得ている。歯科・皮膚科・美容外科・呼吸器科・消化器内科など幅広く執筆。美容を絡めた肌ケアやヘアケア、医療脱毛などの記事も執筆。
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