加藤良大の案件獲得術第5回目。今回はライターをやるなら必ず守りたいこと。
これからライターを始める方、ライターを始めて間もなく、まだまだ勝手がわからない方に向けて、ライターとして仕事をするうえで守りたいことや押さえておきたいポイントを解説していきます。
コピペはしない
当然のことですが、クリエイティブな仕事に全く関わったことがない方は、今ひとつコピペの問題を認識していない気がしますので、最初に挙げました。コピペは、著作権侵害にあたります。クライアントは、コピペチェックをしてからネットに記事をアップするため、コピペ記事がアップされることは稀です。
しかし、クライアントもアフィリエイトなどを始めたばかりの人の場合、コピペチェックせずにアップする恐れがあります。もし、コピペ記事を掲載したメディア運営者が元記事を書いた人物などに損害賠償請求されれば、場合によってはライターが損害賠償請求に応じることになるのです。
よくあるのが、さまざまなサイトから文章をコピペして、繋ぎ合わせる方法です。実際に、この方法をやっているライターを何人か知っています。コピペチェックにも引っかからないケースもありますが、間違いなくライターとして満足いく収入を得られません。
ある程度のレベルのクライアントになると、有料の精度が高いツールを使用するため、必ずバレます。コピペは、絶対にやらないようにしましょう。
自己判断で案件を投げ出さない
文字単価0.2~0.5円などの低単価案件の場合、クライアントに少しでも不満があると、「なぜ、自分がそんなことをしないといけないのか」と思い、案件を投げ出してしまう場合があります。
クライアントと話し合ったうえで辞退するのは問題ありませんが、音信不通になるのはよくありません。ランサーズやクラウドワークスなどでは、クライアントとライターがお互いに評価を書けるようになっているため、音信不通だけは避けましょう。
ライターとして成長したとき、「あのとき、連絡ぐらいはすればよかった」と後悔する場合もあります。
情報の正確性を何よりも重視する
今の時代は、低品質の記事を量産してもクライアントの利益になりません。良質な記事を書けなければ、単価が頭打ちになり疲弊することになるでしょう。良質な記事の第一歩として、情報の正確性を何よりも重視することが大切です。
情報が間違っている記事は、ユーザーに損害を与えてしまいます。メディアの信頼度が下がり、収益性の低下に繋がります。
公的機関、大企業のHP、専門家監修記事などを参考にしましょう。
十分にすり合わせてから着手する
クライアントが求める記事を把握し、それに相応した記事を納品しましょう。クライアントは、どのような記事を書いてほしいかは伝えても、具体的な内容までは指示しないケースがあります。
そのとき、認識をすり合わせずに仕事を始めると、クライアントが求める記事を書けず、両者にとって良い結果になりません。
すり合わせが十分にできれば、クライアントが求める記事を納品できるため、高評価に繋がります。
連絡は必ずする
事故や急病で連絡できなかった場合は別として、体調不良や家庭の事情でどうしても納品が遅れる場合は、必ず事前に連絡しましょう。
長く依頼をもらっているからといって、連絡なしに納品を遅れてしまうと、場合によっては信頼関係が崩れて契約が終了します。
信頼関係を築くのには時間がかかりますが、崩れるのは一瞬です。
クライアントの不安を拭い去れるようにアピール
クライアントは、ライターの質がピンキリであることを認識しています。クライアントは、次のようなことに不安を感じています。
・コミュニケーションは円滑か
・求めるレベルの記事を書けるのか
・事前に出した指示を守ってくれるか
・案件を途中で投げ出さないか
これらの不安を拭い去れるような提案文を書きましょう。
相手の顔が見えない取引では、お互いのことを軽んじてしまうケースがあります。顔が見えなくても、プロとして取引する以上は、ビジネスマナーを守り、モラルある行動を心がけましょう。収入アップや信頼関係の構築に繋がり、自分とクライアントの両方にとって良い結果となります。
②自己判断で案件を投げ出さない
③情報の正確性を何よりも重視する
(文:加藤良大)