フリーランスが「お金がない」状態に陥る原因と対処法

フリーランスは収入が不安定。毎月収入が変動し、いつ収入が途絶えるかもわかりません。そのような背景から、フリーランスはお金がない状態に陥いるリスクも高め。できればそのような事態は避けたいものです。そこで、今回はフリーランスが「お金がない」状況に陥りがちな原因と、その対処法について見ていきましょう。

 

お金がない原因(1)収入が不安定である

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フリーランスが金銭的なピンチに陥る一番の原因はこれではないでしょうか。筆者も、最初はお金の管理の難しさに頭を抱えました。

毎月ごとの売上高が乱高下することも多いフリーランスは、毎月どのくらいの収入が見込めるかギリギリまでわからないこともしばしばです。

その結果、上手にお金を管理できず、お金がない状態に陥るリスクも高いのです。

 

【対処法】年間所得を月ごとに平均化して予算を立ててみる

 

収入が一定ではないフリーランスが上手にお金をやりくりする際は、1年間の収入を月ごとに平均化して支出や貯蓄のプランを立てるのがおすすめです。

<プランの立て方>

  • 去年1年間の所得を12で割った平均金額を出し、それを毎月の収入と仮定する
  • 先月の支出の合計を算出し、2で算出した金額と比較

3.支出の方が多い場合は、支出を見直して収入の範囲内にする

4.毎月の実収入の1020%を必ず貯蓄に回す(自動振替による先取貯蓄が望ましい)

筆者も、この方法を初めてから上手にお金を管理できるようになりました。

お金がない原因(2)納税貧乏になる

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収入が不安定なフリーランスは、前年より大きく収入が下がることも。しかし税額は去年の所得が元になっているので、前年の収入が多い場合は、その年は少ない収入の中で高い税金を払うことになります。

さらに、フリーランスは社会保険料の負担が会社員の倍です。会社員は会社が半分保険料を払ってくれていますが、フリーランスにはそれがないからです。

それを考慮せずに漫然と生活すると、納税貧乏になる恐れがあります。

 

【対処法】納税用の先取貯蓄や業界健保への加入がおすすめ

 

そのような事態を防ぐためには、毎月の収入から次年に払う税金や社会保険料を大まかに計算し、それを12で割った金額を自分で天引きしましょう。もちろん、無理のない範囲でOKです。

少しでもそのような備えがあれば、納税貧乏を避けられる可能性は高いでしょう。

また、ライターやクリエイターなら「文芸美術国民健康保険組合」がおすすめ。社会保険料の負担を軽減できます。(筆者もいつか加入したいです)

 

お金がない原因(3)収入が増えると気が大きくなる

 

人間は弱いもので、だれでも臨時収入などが入ると気が大きくなります。

 

たとえば、いつもより収入が多い月などは、つい財布がゆるみがち。筆者などは、フリーランスになる前からその傾向があり、何度家計をピンチに陥れたかわかりません。

 

そのような人は、フリーランスになると大変。常時お金がない状態に陥る危険を回避する対策を打つ必要があります。

 

【対処法】収入が増えた分は全て貯蓄に回す

 

収入が多い月につい浪費しがちなフリーランスは、強制的に浪費できない状態を作る必要があります。前月より収入が多い場合は、差額を全て貯蓄に回すくらいの気持ちを持ちましょう。

また、銀行口座は事業用、家計用、貯蓄用の3つに分けるのも効果的です。それにより事業と家計のすみ分けができ、貯蓄も増えます。

 

お金がない理由(4)「経費」を使いすぎる

 

フリーランスは自営業ですから、経費を計上することで節税できます。

 

しかし、「経費」と称して際限なく使えば、当然お金がない状態に、その結果、事業や家計の運営もうまくいかなくなります。

筆者はそのことを自営業の先輩から耳にタコができるほど聞かされてきました。

 

【対処法】経費で買うものを慎重に選択する

 

ここでは、前出の自営業の先輩からのアドバイスをそのままお話しします。

 

節税効果を狙って経費に計上したつもりが、節税効果以上にお金を減ってしまえば本末転倒です。また、経費にできないものまで経費として計上した結果、税務調査でその点を指摘される恐れもあります。

もう一つの落とし穴は、事業所得が少ないと銀行から融資が受けられないデメリットがあることです。

以上のことから、「経費の計上は常識の範囲で行うのが鉄則」だそうです。

 

お金がない理由(5)保険にお金をかけすぎる

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フリーランスには、収入が不安定なことを理由に、必要以上に保険をかける人も多いでしょう。

 

しかし、それが原因で保険貧乏になっている場合は、保険の見直しが必要です。

 

【対処法】保険の内容を見直す

 

まずは必要ない保険の解約をおすすめします。

 

たとえば、学資保険や医療保険は除外しても問題ありません。

 

医療費に関しては、月の医療費が一定額を超えた分を国が払ってくれる高額医療費制度があります。国民健康保険の被保険者の場合は、お住まいの自治体に利用申請しましょう。

 

また、近年学資保険は返礼率が下がっており、あまりお得感がありません。銀行の積立定期預金、リスクの少ないつみたてNISAやジュニアNISAなどで、コツコツ学費を貯めるのがおすすめです。

 

本当に必要な保険に絞れば保険貧乏を解消できます。

 

フリーランスの「お金がない!」を解消するために必要なこと

 

フリーランスは常に収入が不安定で、お金がない状態に陥りがちです。だからこそ、日ごろから上手にお金をやりくりすることが極めて重要です。

 

また、会計の基礎知識はもちろん、社会保険や公的制度、金融商品などの知識を常にアップデートし、いざという時にお金で困らないように心がけましょう。

 

 

(文 大岩楓)

大岩楓
私がライターになったきっかけや、今日に至るまでの経緯について記しました。これからライターになる人の参考になれば幸いです。

 

 

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