執筆を終え、原稿を担当編集者に送ったあと、最初の校正段階として、編集者からさまざまな意見やコメントをいただくのですが、その意見やコメントが、自分の思いや書きたいことと異なるとき、すごく悩みます。直さないわけにもいかないので、それなりに直しますが、自分の文ではないような気がするときがあります。

また、反対に、何も意見やコメントをいただけず、機械的に事務作業だけする編集者もいます。その場合、無視されたようで、不安になります。編集者との付き合い方に悩んでいます。

40代 webライター 月収5万未満 サチコさん(仮名)

 

「せっかく書いた文章なのに自分の文章じゃない気がする」「コメントをもらえない」ライターのサチコさんが抱える思いは複雑です。ライターも人ならば、編集者やディレクター、クライアントももちろん人です。性格や置かれた環境もさまざまでしょう。一通り経験した筆者がライター目線、編集者・ディレクター目線で考えていきます。

ライターのときはこう考えた

私の場合、ライター時代は機械的に仕事をしていたということもあり、特ににコメントが欲しいと思ったことはありません。むしろ修正を入れられるのが嫌だったので、提出物は誤字脱字一つないように何度も読み替えしていました。それでも、もちろん修正依頼が来ることはあります。

「なんで、これ修正なの?」そう思えることも多々ありました。

誤字脱字、ペルソナ設定の誤り、表記エラーなどレギュレーションに沿っていない明確な誤りなら納得がいきますが、意味不明な修正依頼もそれなりにありました。

例えば、具体的な文を示されて置き換えるように指示されたことがあります。提示された文章は私の書いたものを冗長にしたものだったり、わざわざ二つの文章をつなぎ合わせて読みにくくしたものだったり……。納得がいかなかったのを覚えています。

また、あるサイトでは記名記事なのに、私の書いた文章に新しい情報が書き足され、まったく統一性のない文体になっていたことがありました。

どんなに自分が完ぺきと思った文章でも。編集者やクライアントの希望や都合で、「自分のものではない文章」に書き換えられることは多々あります。これは難しい問題なのですが、「納得がいかない」と悩み続けるか「仕事と思って割り切る」かどちらかでしょう。

編集者・ディレクター目線になると

web上の記事に特化して言えば、PVやSEOが重要になってきます。そのため、ある意味型にハマった記事を求められるケースが多くなっています。そうした基準に合っていない場合はやはり修正をお願いしたり、編集者側で直しを入れることになります。

文章を書く場合、「思い」や「書きたいこと」を優先したいと考えるのは当然かもしれません。しかし、コラムやエッセーの依頼でない場合は上記が大半です。

編集者目線で言うならば、この「型にハマった記事」をサクサクかけるライターさんが一番お願いしたいライターさんです。(※多くのweb記事の場合)

ライターさんが書いた記事は校正や編集を経てエンドクライアントへと納品します。時間的に余裕があるものならまだしも、修正をお願いして再納品してもらうということはかなりの手間となります。もちろん、とことん修正依頼を出す編集の方もいるでしょうが、一定の納期で動いている以上、コミュニケーションコストはある程度抑える必要があるのです。

お金を稼ぎたいのなら割り切ることも必要

例えば、お勤めをしていた際に、何かやるたびに褒めてもらえたでしょうか。きちんとやって当たり前であり、うまくいかない場合は叱られたり苦情を言われたりすることもあったのではないでしょうか。

「納品した記事の内容が書き換えられていた」という場合、単にクライアント都合というケースが大半です。

また、特にコメントがないからといって悩む必要はありません。「何もコメントがない」イコール「問題がない」ととらえた方がよいでしょう。いずれにしろ、継続して依頼がある場合は、あなたを評価してくれたと考えてよいでしょう。

お金を稼ぎたい、そう思うならとりあえずは割り切って仕事をしてみてはいかがでしょうか。

(文:藍)

 

 

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