ライターの仕事をする上での悩みは、収入がなかなか上がらないということです。自分でも頑張ってはいるつもりなのですが、なかなかスキルアップにつながらないという状況です。文字数が多い案件を多くこなせば収入は増えてくると思いますが、文字数が多い記事を書くのが困難です。少ない案件については、どのようなテーマであっても執筆することができるのですが、多いとどのようなテーマであっても困ってしまいます。ライターとして能力を上げるにはどうすればいいのか悩む日々です。
20代ライター ユウトさん(仮名)
ライターのユウトさんの悩みは収入が上がらないこと。フリーランスとして活動をしているけれど、収入が思ったように伸びないというライターさんは多くいます。ユウトさんは、収入をあげるためには文字数の多い案件をこなすことが必要だと考えています。確かに、収入アップにつなげる一つの手段といえるでしょう。それでは、文字数の多い記事を書くにはどうすれば良いのでしょうか。
フリーランスのライターが、効率よくライティングするためには「構成」が重要です。構成がしっかりしていれば思いのほかサクサクと書いていくことが可能です。ライターを始めたころは一気に書きたいと思うかもしれませんが、書きたい気持ちを抑えて構成に時間をかけるようにしましょう。
構成とは
ライティングにおける構成とは、書籍でいう目次のようなものです。書籍の目次をみれば、何ページに何について書かれているかがわかるでしょう。これは、webの記事でも同様です。
記事全体を大きな見出しで分割、その見出しの詳細をさらに小見出しで分割して構成を作ることで、そこに何を書けばいいのかがわかってきます。
構成がないと起こる問題
構成なしで書き進めた場合、文字数が多ければ多いほど、問題は起こりやすくなります。また、何を書くのかをそのときどきで考えるので、途中で手が止まってしまうこともしばしばです。手が止まれば当然時間のロスとなり、書ける文字数も限られてくるでしょう。
また、構成なしで文章を作成した場合、完成したとしても思わぬ問題が起きてくることがあります。
例えば、
- 記載内容の重複
- つじつまが合っていない
- 書くべきことが抜けている
- 情報収集や確認の時間がとれなくなる
起承転結や序破急など、文章の筋道を考えていないため、つじつまの合わない文章となったり、同じことを繰り返し書いたりするケースも少なくありません。また、その都度考えてしまうことも多く無駄に時間がかかってしまいます。結果的に情報収集に時間をさけず内容が薄くなったり読み返しに時間を割くことができなくなったりしてしまいます。
気が急いてしまい何も考えずに書き始めても、納品後に修正を依頼されるなど、さらに無駄な時間をとることになってしまうでしょう。
構成の作りかた
記事構成のイメージはピラミッド型です。
2000文字を例にとると、
・600文字3つの大見出しで大枠を作る(残りの200文字は導入文とまとめ文に充てる)
といった感じで考えることができます。
また、さらに、各大見出しについて書くことを3~4つの小見出し(200字ずつなど)に分けるということも考えられるでしょう。
具体的な手順をあげてみましょう。
- テーマに必要(有効)だなと思うことをランダムに全部書き出す
- 書き出したもののうち、類似するものは合体させる
- ストーリー(流れ)を考えながら大見出しを並べてみる
- ストーリーに沿わないもの、入れにくいものは捨てる
- 大見出しについての詳細を小見出しとして書き出す
項目が出てこないときは、5W1Hや6W2Hなどにあてはめて考えると浮かびやすくなります。ブレインストーミング的になるので付箋やExcel、マインドマップなどを使うと良いかもしれません。
最終的には見出しや小見出しとして必要のないものもあります。しかし、細かく書き出すことで書きやすくなることは間違いありません。構成に時間をかけることは大きなメリットとなります。長文が書けない、そんな悩みを持っている方こそ、丁寧な構成を作るように心がけましょう。
(文 freelance-meetup編集部)