フリーランスは過重労働?セルフブラックから脱出せよ!

過重労働や違法労働などが横行するブラック企業。できればそういう会社には入りたくないものです。しかし、自由な働き方であるはずのフリーランスでもブラックな状態である人が増えています。フリーであるがゆえの過重労働。あなたはセルフブラックに陥っていませんか?

1日に何時間働いていますか?

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すぐに数字が出てくるでしょうか?会社勤務とは異なり、フリーランス、特に在宅で仕事をしている人の場合は考えてもいないという人も多いのではないでしょうか。なかには起きている時間の大半を仕事にあてている人も少なくないのかもしれません。

会社員の場合、法定労働時間は原則1日8時間週40時間となっており、基本的には8時間労働です。もちろん守られていないというケースも大半ですが、時間をオーバーして働いている場合はその意識はしっかりとあるのではないでしょうか。

フリーランスの働き方として怖いのはその境目が見えないことです。仕事をした時間が収入に直結することも多いため、時間の感覚を忘れがちなのです。

32歳独身フリーランスの場合

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あるライターさんの例を挙げてみましょう。

Aさんは32歳独身、地方在住。フリーランスになる前の月収は手取り15万程度。地方の企業ゆえ、ボーナスさえない状態でした。しかし、フリーランスのライターとして活動するようになってから、収入は3倍超にまで増えています。

書けば書くほどお金になるので、時間の概念を忘れがちでした。気が付けば、起きている時間の大半を執筆にあてている毎日。一人暮らしということもあって、生活自体もメリハリのない状態になっていました。納期によっては朝まで書き続けることも当たり前だったのです。

 

例えば、文字単価が1円の記事を2000字10本書けば、1日2万円になります。5本でも1日1万円。会社員なら20日勤務が多いのかもしれませんが、休みを意識しないフリーランスの場合は30日働いたとすると、

文字単価1円×2000字×10本×30日=60万

文字単価1円×2000字×5本×30日=30万

になります。

文章を書くスピードは人それぞれですが、慣れているライターさんならば1日1万字~2万字は普通に書けるスピードといいます。会社員がお給料を月1万円アップするのにくらべれば、フリーランスの収入アップは実は容易にできることでもあるのです。

結果として、自由であるはずのフリーランスなのに過重労働、いわゆるセルフブラックという状態になっている方も多いのではないでしょうか。

睡眠負債は命にかかわる

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フリーランスはたくさん働くことが収入に直結します。そして、たくさん働くために、もっとも削られやすいのが睡眠時間です。睡眠時間が5時間以下になると脳疾患や心疾患の発症率が増加、また、そうした状態が長期間続くことにより死亡率も上がることが明らかになっています。*1

加えて、週61時間以上働くことにより、週40時間以上の労働と比較して脳疾患や心疾患のリスクが2倍以上あるというデータもありました。*2 「スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣 (PHP新書)」によれば、40分の睡眠不足を解消するには3週間必要とも言われています。

そのほか、睡眠不足はがんや糖尿病、高血圧、腎臓病や神経疾患などさまざまな疾患との関連性も指摘されています。



わかってはいるけれど働いちゃう、セルフブラックなあなたに

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フリーランスで働きすぎるという人は仕事自体が好きという人が多いでしょう。好きなことイコール苦ではない。結果としてセルフブラックな状態に陥っているのかもしれません。働けば結果がついてくるという状態もセルフブラックの状態へと陥ってしまう原因と言えるでしょう。

ただ、考えてください。

あなたにとって必要なお金はいくらでしょうか?

あなたの健康を害してまで必要なお金でしょうか?

セルフブラックかなと思ったら見直してみましょう。今、本当に必要としている金額はいくらなのか。その金額を稼ぐためにはどれくらい働けばいいのか。

セルフブラックかなと思ったら、今一度自分の働き方を見直してみましょう。

 

(文:しらいはるか)

*1

https://www.e-kango.net/selfcare/aroma/sleep/vol9.html

*2

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0709-5c.html

 

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